会社設立　資本金はいくらくらい必要なの？

Ａ：法律では資本金１円でも会社の設立は可能です

しかし、資本金は会社の財産状況を示し、対外的に会社の信用度を表す指標になります。

たとえば、あなたが取引をする会社の資本金が１円だった場合、その会社に安心して物を売ることができるでしょうか？　

たとえば、会社を設立してすぐに仕入れをする場合、その仕入れ金額に見合った資本金があることが信用のひとつになります。

資本金は、会社の事業をスタートするにあたり、想定される最低限必要な金額以上にしておくことが望ましいと思います。

事務所の賃貸借契約に必要な金額、仕入れに必要な金額、毎月の会社維持に必要な金額などを想定して、慎重に決めましょう。

具体的に、一般的にですが資本金の金額は「毎月にかかる家賃、消耗品の購入費用や電話メールなどの通品費、電気ガス水道料金、仕入れ費用」の３～６倍程度の金額をひとつの目安とするとよいでしょう。

資本金は、その業態や設立する会社のコンセプトによっても違います。

1万円で設立する方も大勢おられます。

なお、資本金は現物（たとえば、自動車、不動産など）でもよいことになっていますが、５００万円を超える価額のものは、専門家（弁護士か会計士）による現物調査と証明書の発行が必要になります。

また、設立時の資本金は1000万円未満にしておくと、最初の2期分は消費税の納税が免除されます。

なお、融資を受けることをお考えの場合、日本政策金融公庫からの創業融資の申請には、自己資金が融資希望額の1/3以上必要です。創業時は自己資金は資本金とイコールと考えるのが普通ですので、やはりある程度の資本金で設立する必要があります。